xMAP® – 世界で最も使用されているマルチプレックステクノロジー
xMAP® テクノロジーは、タンパク質や核酸など幅広いマルチプレックスアッセイを行うことができ、一度に最大500項目を同時検出することができます。
xMAP テクノロジーの特長:
- 多くのバイオマーカーテストに対応
- カスタムアッセイ開発を実現
- 少量サンプルの使用
- 時間と試薬の節約
- 複雑な生物学的システムの理解を深めることが可能
- 数千種類の市販キットが利用可能
xMAP テクノロジー:サイエンス
マルチプレックスとは?マルチプレックスは、大量のバイオマーカーテストを解析するための手法で、1テスト分のサンプル量で、多項目同時解析が可能です。xMAP テクノロジーは、最大500項目の測定に最適です。
xMAP テクノロジーの仕組みとは?xMAP テクノロジーは、標識されたマイクロビーズを使用することで、1反応で複数の項目を同時に捕捉することができます。xMAP マイクロビーズは非常に細かく低密度であるため、ビーズ表面での反応は液相反応であるかのように進みます。ビーズは、xMAP システムを用いて個別に読み取ることができます。
xMAPの意味は?Multi-Analyte Profilingの略で、「x」は測定対象のバイオマーカー(タンパク質、核酸、多糖類など)を表します。
xMAP マイクロビーズ
xMAPマイクロビーズには、磁性ビーズ(MagPlex)と非磁性ビーズ(MicroPlex)があります。
マイクロビーズは赤色レーザーまたはLEDにより内部の蛍光基質が励起され、各ビーズ固有の蛍光を発します。次いで緑色レーザーまたはLEDによってレポーター色素が励起され、アッセイ結果を定量します。
xMAP® のアプリケーション
xMAPの実際
xMAP テクノロジーを探索して、世界中のマルチプレックス研究エキスパートが使用するアプリケーションを発見
- xMAP アッセイの自動化:自動化により、生産性を向上させ、人為的ミスを最小限に抑え、試薬の節約が可能
- 免疫原性:xMAP テクノロジーを使用することで、複数のアッセイを1つにまとめて、より効率的な免疫応答研究を行うことが可能
- ビーズベースの多項目測定と電気化学発光法の比較:ビーズベースのマルチプレックスは、従来の方法と比較して、項目数が非常に多く、少ないハンズオンタイムで、優れた結果の取得が可能
サンプル、時間、試薬を節約しながら、より多くのデータを取得
xMAP® ビーズには、さまざまな種類があります。6.5ミクロンの超常磁性ビーズを3種類の赤色蛍光色素と赤外蛍光色素で染色したMagPlex™ Microspheresは、500種類の異なる色のビーズセットで、ハイプレックスアプリケーション向けの最も汎用性が高く、効率的なマイクロビーズです。ビーズ表面の約108個のカルボキシル基(COOH)に、標的分子に対して特異的な分子を共有結合させます。蛍光レポーターを標的分子に結合させることで、マイクロビーズ表面に特異的に捕捉された標的分子の検出を可能にします。
ビーズにカップリングできるものは?
3-500項目を測定する場合、MAP® テクノロジーはシングルプレックスに比べてサンプル、時間、試薬を節約できます。xMAP テクノロジーは、イムノアッセイと核酸アッセイの両方のアプリケーションに対応しており、一般的には以下のような用途に使用されています:
- バイオマーカー特性評価
- 分泌タンパク質同定
- 作用機序研究
- 患者層別化
- 治療薬モニタリング
- タンパク質間相互作用
- 遺伝子発現解析
- 一塩基多型 (SNP) 検出
- 病原体の検出とタイピング
- エクソソーム研究
- マイクロRNA解析
イムノアッセイ
キャプチャーサンドイッチ法は、xMAP タンパク質アッセイに一般的に用いられており、この方法では標的分子は捕捉抗体と検出抗体の間に「挟まれて」います。キャプチャーサンドイッチ法は、多種多様な標的分子に応用できる方法です。
競合法は、標的分子が低分子であるために抗体が結合するエピトープが1-2か所しかなく、また使える抗体も1種類のみの場合に利用されます。xMAPの競合法では、抗体結合型ビーズと抗原結合型ビーズのどちらの方法も利用可能で、同一アッセイにキャプチャーサンドイッチ法と混ぜてマルチプレックスとすることができます。
間接法は、生体サンプルに存在する抗原特異的な抗体量を測定するため血清中の抗体測定で利用されます。アッセイフォーマットを選択したら、アッセイに使用するタンパク質をビーズにカップリングします。
xMAP テクノロジーを使用したアッセイ法ついてはこちらからご確認ください。
核酸アッセイ
xMAP テクノロジーは、オープンアーキテクチャ設計を特徴とするため、様々な核酸アッセイに対応可能です。マルチプレックス核酸アッセイには、目的の配列に相補的なオリゴヌクレオチドをMagPlexビーズにカップリングするか、または、ユニークな24塩基のDNA配列(アンチTAG)があらかじめカップリングされたMagPlex-TAGビーズを利用することも可能です。
すべてのワークフローに対応するシステム
Luminexは、ラボのスループットとマルチプレックスのニーズや予算に応じた4種類のxMAPシステムを提供しています。複数のレーザーやLEDと高速デジタル信号プロセッサーを用いて、個々のマイクロビーズを識別し、各マイクロビーズ上で生じた反応をマルチプレックスアッセイの結果として読み取ります。ビーズセットごとに複数の読み取りを行うため、ロバストな解析結果を提供します。
xMAP システムで使用できる多彩なマイクロビーズとキットをご用意しています。アプリケーションおよび目的のアナライトに応じて、最良の結果を提供します。
LED/蛍光イメージング法
MAGPIX Dx システムでは、活性化された磁気ビーズはフローセルを通ってイメージングチャンバーに送られ、そこでマグネットにより保持され光学解析が行われます。赤色LED(635 nm)はマイクロビーズ内に含まれる蛍光色素を励起し、緑色LED(525 nm)はビーズ表面に結合したレポーター分子を励起します。CCDカメラ撮影画像から、ビーズリージョンを識別し、結合したレポーターを定量化します。
レーザー/フローサイトメトリー法
Luminex 100/200、FLEXMAP 3DおよびxMAP INTELLIFLEX システムでは、個々のビーズは急速に流れる流路の中で2つのレーザーを照射されます。赤色ダイオードレーザー(635 nm)はマイクロビーズに含まれる蛍光色素を励起し、緑色レーザー(532 nm)はビーズ表面に結合したレポーター分子を励起します。内部の光学プロセッサは、ビーズリージョンを識別し、結合したレポーターを定量化します。
xMAP INTELLIFLEX DR-SE システムでは、バイオレット(紫色)レーザー(405nm)を追加し、ビーズ表面に結合したセカンドレポーター分子を励起することで、ユニークなデュアルレポーター機能を実現し、ターゲットごとに2つのパラメータのデータを取得することが可能になります。
xMAP® マイクロビーズが行うヘビーリフティング
xMAP® テクノロジーは、単一のサンプルから複数のターゲットを検出するために色分けされたマイクロビース(ビーズ)を使用しています。xMAP システム、アプリケーション、および目的のアナライトに応じて、最良の結果を提供するために多彩なビーズをご用意しています。
xMAP® マイクロビーズ | |||
---|---|---|---|
マイクロビーズ | 磁性タイプ | アプリケーション | リージョン |
MagPlex™ | 磁性 | タンパク質/核酸 | 1–500 |
MicroPlex™ | 非磁性 | タンパク質/核酸 | 1–100 |
SeroMAP™ | 非磁性 | 非特異的結合の低減 | 1–100 |
MagPlex™ Monitoring | 磁性 | アッセイやシステムの性能をモニタリング | 045(MagPlex™ RP1 Monitor) または、222(MagPlex™ RP2 Monitor) |
プレカップリングマイクロビーズ | |||
MagPlex-TAG™ | 磁性 | 核酸 | 1–150 |
MagPlex™-Avidin | 磁性 | ビオチン化リガンドの結合 | 1–100 |
LumAvidin™ | 非磁性 | ビオチン化リガンドの結合 | 1–100 |
Luminex xMAPマイクロビーズの特長
各マイクロビーズは、特定のビーズリージョンに相当する特定の濃度の内部色素を含んでいます。内部の色素はリージョンにより異なりますが、カルボキシル基の外側のコーティングは、すべてのリージョンで共通です。これにより、ビーズの任意のリージョンを選択し目的のアナライトに結合させる柔軟性が得られ、アッセイ開発の無限の可能性が生まれます。
マイクロビーズの表面
ビーズ上のカルボキシル基とリガンドが持つアミノ基を結合させます。
xMAP MagPlex™ Microspheres
磁性ビーズはサンプル調整でフィルタープレートの必要がなく、短いハンズオンタイムで非磁性ビーズよりもビーズの回収率が良いので、プロトコルを合理化できます。
MagPlex
- ポリスチレン製微小粒子
- 超常磁性粒子を埋め込んだカルボキシル化マイクロビーズ
- 直径6.5ミクロン
MagPlexの特長
- すべてのxMAPシステムに対応
- 自動分注機での使用が可能
- 磁気セパレーターの使用でフィルタープレートが不要になり、目詰まりやサンプルロスの可能性を低減
- 非特異的結合が少ないので、血清サンプルのバックグラウンドの問題を低減
試薬・アクセサリー
Luminex xMAP® Technology Overview
Luminex xMAP® Technology
What’s New with xMAP®
Transfusion Pioneer Grifols Uses xMAP® Technology for Blood Testing
Powering Microbiome Innovation using Luminex xMAP® Multiplexing Technology
The Multifaceted Use of Luminex in Cell and Gene Therapy
Viral Epitope Profiling of COVID‑19 Patients Reveals Cross-Reactivity and Correlates of Severity
Conversion of a SARS-CoV-2 IgG Titer and Neutralization Assay to Detect IgG and IgM Titers and Neutralization in a Single Reaction
Intro to LuminexPLORE Labs
A Novel Blood-Based Biomarker for Silent Cerebral Edema and Brain Vascular Injury
RNA Bead-Based Assays To Detect Tumour Gene Amplifications in Blood-Derived Exosomes
Multiplex Immunoassays for Profiling Plasma Cytokines in Brain Tumor Subjects
LuminexPLORE Lab – xMAP® Custom Assay Development Services
xMAP® アッセイの自動化: xMAP® アッセイを自動化するための7つのヒント
xMAP® アッセイの自動化: 始める前の4つのヒント
xMAP® テクノロジー入門
xMAP® テクノロジーを使った多項目測定
Luminex Microspheres
Luminex xTAG® テクノロジー
ELISAからxMAP® へのコンバージョン実験
磁気セパレーターを使った洗浄方法
北テキサス大学とxMAP® テクノロジー
NMIがxMAP® テクノロジーを利用して他のバイオマーカーテストサービスプロバイダーと差別化
DigiWest: NMI TT Pharmaservicesが提供するハイスループットウエスタンブロット
マルチプルアッセイからマルチプレックスへ切り替えの準備はできましたか?
<!–
パートナー各社が開発・販売している1,300種類以上の市販キットは、最大50項目のターゲットを測定できます。xMAP® Kit Finderでは、アナライト、生物種、メーカー別に市販キットを検索することができます。
使用できる市販キットがない場合は、xMAP® Cookbookがカスタムアッセイ開発をガイドします。ビーズベースのアッセイの開発と最適化のための20のプロトコール、試薬と備品のリストが掲載されています。
リソース
–>
サポートとトレーニング
パートナー
xMAP テクノロジーの使用をスタート
システムを選択:
xMAP INTELLIFLEX™
FLEXMAP 3D™ システム
Luminex® 100/200™ システム
MAGPIX® Dx システム
市販のキットを選択:
Kit Finderを使用して、パートナー各社が開発した数千の市販キットを検索してください。
カスタムアッセイを開発:
カスタムアッセイの開発に役立つプロトコールや試薬リストを掲載したxMAP® Cookbookを無料でダウンロードできます。