xMAP INTELLIFLEX システムのセカンドレポーターチャネルを使用して、Luminexのサイエンティストとロチェスター大学のエキスパートが、SARS-CoV-2抗体アッセイをデザインし、最適化と検証を行いました。
xMAP INTELLIFLEX DR-SEシステムで新しいデュアルレポーターチャネルがどのように機能するか知りたいと思っていた方は、ぜひJoVEビデオをご覧ください。最新のJoVEビデオでは、SARS-CoV-2に対する複数の抗体を検出するようにデザインされたマルチプレックスアッセイを用いて、このプロセスを説明しています。このブログでは、そのハイライトをご紹介します。
このアッセイは、xMAP テクノロジーを用いてデザインされ、ロチェスター大学 メディカルセンターの研究に基づいています。数千ものサンプルを用いて検証した結果、1回の反応で2種類の免疫グロブリンのレベルを確実に検出することが可能になりました。同時にSARS-CoV-2の中和抗体の産生を測定することができました。
次のステップでは、Luminexのシニア・フィールド・アプリケーション・サイエンティストのStephen Angeloni, PhDをはじめとするLuminexのサイエンティストたちが、最新のxMAP プラットフォームであるxMAP INTELLIFLEX DR-SE システムにアッセイを適応させるために協力しました。このシステムはデュアルレポーターチャネルを備えており、サンプル中のアナライトから2倍のデータを得ることができるため、必要な情報を得るためのサンプル量と時間を削減することができます。この独自の機能により、1回の反応で本来のIgG抗体に加えてIgM抗体を検出することが可能となりました。また、このビデオでは、この免疫グロブリンの中和能を測定するために、アッセイを簡単に変更できることを初めて示しています。
Luminexのグローバル・サイエンティフィック・アフェアーズのシニア・ディレクターであるSherry Dunbar, PhDは、ビデオの中で次のように述べています。「我々の知る限り、これは2種類のレポーターシグナルを使用して1つのアナライトにつき2つの結果を同時に測定するビーズベースのマルチプレックスの最初の例です。このデュアルレポーター法は、抗体のアイソタイピングに特化していますが、翻訳後修飾や薬物の遊離体と結合体など、他のアナライトの測定にも適用できます。」
ビデオの残りの部分では、Angeloniがデュアルレポーターアッセイと、最適化などのプロセスの重要な部分を実演しています。また、現在xMAPを使用しているユーザーが、プロトコルに沿って操作できるように、分かりやすいステップバイステップの説明も含まれています。
Angeloniとチームの成果は、JoVE video presentationの“A Rapid, Multiplex Dual Reporter IgG and IgM SARS-CoV-2 Neutralization Assay for a Multiplexed Bead-Based Flow Analysis System” で報告されています。詳しくは、JoVEでチェックしてみてください。
本製品は研究用機器です。体外診断用には使用できません。