LuminexのAmnis™ CellStream™ フローサイトメーターを用いると最大20種の蛍光検出や弱陽性集団の分離、測定物をバックグラウンドノイズから明瞭に分けることが可能
多種類の蛍光を測定できるフローサイトメトリーパネルの実装は、細胞集団内で特異的に発現するタンパク質レベルを決定する免疫学やがん研究において不可欠なツールです。この実装によって、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)の主要リンパ球と骨髄系細胞サブセットのイムノフェノタイピングを行うことができます。この技術は、免疫不全疾患、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫の分析において特に重要です。
フローサイトメーターによるイムノフェノタイピングは、細胞種の情報を与える重要なタンパク質を検出するために行います。ただし、結果を信頼できるのは、そのプロセスが標的細胞マーカーを一貫して検出できる場合にのみです。残念ながら、フローサイトメーターやイムノフェノタイピングパネルの中には、抗原密度の違いがもたらす難しさのために、結果にばらつきが生じるものがあります。
全体像を把握する
カメラベースシステムのフローサイトメーターは、イムノフェノタイピングに最適です。LuminexのAmnis™ CellStream™ フローサイトメーターは、カメラテクノロジーを搭載したハイスループットな装置です。このシステムが提供する高い蛍光検出感度によって、従来のフローサイトメーターでは分離が困難な弱陽性集団や低発現抗原を検出できます。その結果、詳細なイムノフェノタイピングが可能になります。
Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターに最大7種のレーザーを搭載して蛍光検出を行うと20蛍光まで検出できるため、フェノタイピングの選択肢が広がります。また、多色のパネルに対しても蛍光色素を見つけやすくなります。バックグラウンドノイズと測定対象のオブジェクトの分離に優れていることもAmnis™ CellStream™ フローサイトメーターの特長です。これらの機能を組み合わせると、ナチュラルキラー細胞(NKs)や制御性T細胞といったPBMCサブセット集団の研究に特に役立ちます。
使用されているイムノフェノタイピングパネルの適用について
ご使用されているイムノフェノタイピングパネルが従来のフローサイトメーター用に開発されたものであっても、Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターへの適用は基本的に可能です。ラボオペレーションを円滑に進めながら、従来のフローサイトメトリーアッセイをカメラベースのAmnis™ CellStream™ フローサイトメーターの装置に導入可能です。
Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターによるイムノフェノタイピングの詳細情報
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