ウェブセミナー : イメージング フローサイトメトリーを使用したCOVID-19 とジカ熱の研究

Luminexの卓越したAmnis™ テクノロジーを用いると浮遊細胞であっても詳細なバイオマーカーの解析や形態解析が可能です。

ハーバード大学医学部とブラジルのオズワルドクルス財団に属するCaroline Junqueira先生は、科学出版社 Wiley が主催したウェブセミナー[外部サイト]で講演を行いました。Junqueira 先生の研究チームは、SARS‑CoV‑2やジカウイルス感染に対する生体反応について、イメージングフローサイトメトリーによって重要な新しい発見をしたことを本セミナーで紹介しました。

Webinar: How Scientists Used Imaging Flow Cytometry to Investigate COVID-19 and Zika

イメージングフローサイトメトリーは、ウイルス感染研究の重要なツールです。このシステムは、脆弱な細胞集団へのウイルス侵入を測定して免疫応答を定量化し、免疫活性化とウイルス感染に関する貴重な情報を提供します。

Luminex は、イメージングフローサイトメトリー用にAmnis™ ImageStream™X Mk II イメージングフローサイトメーターを提供しています。このプラットフォームは、Junqueira先生がウイルス研究のために選択したもので、先生のプレゼンテーションでは、この技術が研究者にもたらす影響について説得力のある見解が提供されました。

イメージングフローサイトメトリーで研究ステージを上げる

本研究において、Junqueira先生のチームは、COVID‑19とジカ熱という2つの感染症に焦点を当てました。全体としてJunqueira先生は、これらの病原体が特定の免疫系メカニズムをどのように引き起こすかを浮き彫りにしました。先生のプレゼンテーションでは、Amnis™ ImageStream™X Mk II イメージングフローサイトメーターを用いて得られたデータが示され、これらの結果が感染病原体研究にどのように役立つかが紹介されました。12チャンネル、2カメラ、5レーザーを搭載したイメージングフローサイトメーターは、多種類の抗体ターゲットの研究を可能にします。このシステムは、共焦点顕微鏡では困難なサスペンジョン細胞の画像化も可能にします。懸濁液中の細胞をイメージングする能力は、「Amnis™ ImageStream™X Mk II イメージングフローサイトメーターの最も驚くべき点の1つです」とJunqueira先生は述べています。

「見ることができれば、データに確信を持てます。」

SARS‑CoV‑2 ウイルス研究とそれらのヒト細胞への影響に関する研究において、Junqueira先生の研究チームは循環している単球、特にピロトーシスが起きている単球に注目しました。研究チームは、イメージングフローサイトメトリーを使用して、これらの細胞のFLICAによる染色と形態を観察し、ゲーティング戦略を適用することで、CD14またはCD16のレベルが高いまたは低い亜集団を特定しました。興味深いことに、Junqueira先生らは、CD16+単球だけがウイルスに感染するということを発見しました。さらに、感染によって活性化される特定のインフラマソームとしてNLRP3とAIM2を同定し、インフラマソームの活性化の特徴も明らかにしました。Junqueira先生は、すべての結果について、各細胞を拡大し、画像を見ながら測定結果を裏付けることができました。このツールを用いると、シグナルがアーティファクトではないことを確認できるため、「ご覧のとおり、データは間違いなく信頼できます」とJunqueira先生は述べています。

ジカウイルスに焦点を当てた別のプロジェクトでは、特にカルレティキュリンの細胞における外在化機構の解析を行いました。研究チームは、ゲーティング手法を用いて、ジカウイルスに感染した栄養芽層と共役するナチュラル キラー細胞を特定し、この興味深い細胞サブセットの詳細な分析を実現させました。イメージングフローサイトメトリーにより、受容体の共局在と共役細胞間のシナプス形成を発見することができました。

「Amnis™ ImageStream™X Mk II イメージングフローサイトメーターの使用によって、細胞の様々な側面を評価できます」「これは本当に優れた技術です。」とJunqueira先生は述べています。

製品詳細については、ウェブセミナーをご覧いただくかウイルス研究向けにAmnis™ ImageStream™X Mk II イメージングフローサイトメーターを引用している論文リスト、または製品ページをご確認ください。

イメージングフローサイトメトリーが、SARS‑CoV‑2およびジカウイルス感染に対する生体反応に関する重要な発見をどのように可能にしたかをご覧ください。

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