細胞外小胞の内包物の分析にフローサイトメトリーを活用しませんか?

微小粒子検出を高感度Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターで実現

細胞外小胞(EV)は、エクソソーム、マイクロベシクル、アポトーシス小体を含む膜由来の構造物です。EVは、EV内に含まれるタンパク質、核酸、脂質などを細胞から細胞へと運ぶことで、細胞間の重要なコミュニュケーションネットワークを構築しています。EVは、通常の生理学的条件下で、神経、血管、血液および自己免疫疾患の病因で細胞から放出されます。

EVの役割、具体的にはエクソソームが病気で果たす役割は、まだ完全には理解されていませんがこれらの細胞メッセンジャーが再生医療の応用1代謝性疾患の解明2の可能性を秘めていることは明らかです。臨床研究者は、EVが新しい治療法の送達メカニズムとして使用できるかどうかを判断するための研究3を進めています。

EVを介したシグナル伝達メカニズムをより深く理解するために、測定者はEVと、EVに含まれる内容物を確実かつ再現性よく検出し定量化する必要があります。しかし、通常のエクソソームは直径30から100nmほどの大きさしかないため、定量化には技術的な困難が伴っていました。EVを染色する有効な染色試薬の欠如も制限要因の一つです。

Amnis™ テクノロジーによる微小粒子検出の進歩

Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターを用いると、EVの確実な検出と分析が不可欠なプロジェクトに違いをもたらすことができます。このハイスループットのフローシステムは、その高い蛍光感度と微小粒子を検出する機能により、EVの正確な分析を可能にします。 Amnis™ CellStream™ システムは対象のオブジェクト(EVなど)をバックグラウンドノイズから優れた方法で分離します。

LuminexがAmnis™ CellStream™ フローサイトメーターを用いて行った最近の研究では、ExoGlow™ ProteinまたはExoGlow™ RNA(System Biosciences社)で標識されたEVとその内容物を検出し定量解析を行いました。本研究については、こちらのアプリケーションノート(日本語/PDF)でご確認ください。

EVの測定解像度を向上させたい場合や、EVの内容物を測定したい方に、Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターは非常に優れた小粒子検出能を提供します。このシステムを用いて赤血球と血小板由来のEVのイムノフェノタイプを決定する方法については、こちらのアプリケーションノート(日本語/PDF)でご確認ください。

参考文献

  1. Hur YH, Cerione RA, and Antonyak MA.Extracellular Vesicles and Their Roles in Stem Cell Biology: Concise Review. Stem Cells. 2020 Apr; 38(4): 469–476. doi: 10.1002/stem.3140.
  2. Akbar N, Azzimato V, Choudhury RP, and Aouadi M. Extracellular vesicles in metabolic disease. Diabetologia. 2019; 62(12): 2179–2187. doi: 10.1007/s00125-019-05014-5.
  3. Melling GE, Carollo E, Conlon R, et al. The Challenges and Possibilities of Extracellular Vesicles as Therapeutic Vehicles. European Journal of Pharmaceutics and Biopharmaceutics. 2019;144: 50-56. doi:10.1016/j.ejpb.2019.08.009.
Learn more about the Amnis CellStream Flow Cytometer here. hbspt.cta.load(128032, ‘e5211ef6-3e81-4d6c-8b86-2aeabcc05772’, {“region”:”na1″});

Amnis™ CellStream™ フローサイトメーターは研究用機器です。体外診断用医薬品としての使用はできません。研究用試薬と併せてお使いください。

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