混合ワクチン開発時のサンプル量の節約と免疫応答評価
ワクチン開発に関連した仕事に携わっているのであれば、『Genetic Engineering & Biotechnology News』に掲載された武田薬品ワクチン部門の臨床試験開発責任者 Eric Shaw氏の記事をご覧ください。この記事には、マルチプレックス解析がどのようにしてサンプルを節約し、免疫の微妙な違いを識別するかついての有用なヒントが満載された、すぐれた研究者の実務見解が掲載されています。
Shaw氏が指摘するように、ワクチン開発パイプラインでは混合ワクチンや多価ワクチンの量産圧力が高まっていますが、どちらも単一成分ワクチンよりも設計と試験がはるかに複雑です。 「混合ワクチンや多価ワクチンの開発には公衆衛生上の大きな価値がありますが、研究者はアッセイ開発における潜在的な課題を考慮する必要があります。」また 「複数の密接に関連した抗原を組み込んだワクチンや、抗原間の交差反応性を示す可能性がある場合は、ワクチンに対する免疫応答の確認は、はるかに複雑になります。」とShaw氏は言及しています。
マルチプレックス解析で開発課題を解決
LuminexのxMAP® テクノロジーのようなマルチプレックス技術は、混合ワクチンや多価ワクチンの開発上の課題の多くを解決することができます。「多数のELISA検査を個別に実施するのと比較して、マルチプレックスアッセイは迅速で、信頼が高く、費用対効果に優れています。」また、「このアプローチは、複雑なワクチン開発を合理化し、製品をより迅速に市場に出すことができます。」 とShaw氏は報告しています。
Shaw氏は、ワクチン開発プロセスにおける多くの要因について解説し、マルチプレックス技術の採用によって生じる違いを強調しています。サンプル量は最も基本的なものの 1 つです。臨床試験で採取されるサンプルの量には限りがあるため、ワクチン開発者は難しい選択を迫られます。「十分なサンプルがないため、マルチプレックスアッセイがなければ、研究者は多くの場合、検査計画に優先順位をつけなければならず、特定の有用なバイオマーカーや分析を除外しなければなりません。」また「マルチプレックス解析によって、ワクチン評価に関連すると思われるパラメータをより多くテストできるようになり、生物学的効果をより徹底的に理解した高品質のワクチンの開発につながります。」とShaw氏は説明しています。
「ワクチン開発の分析段階と臨床試験段階の両方において、マルチプレックス解析によって得られる効率は、リソースを節約し、開発の複数の段階で時間を節約し、全体的な開発期間を短縮することができます。マルチプレックス技術の導入により、複雑なワクチン開発が大きく前進します。」とShaw氏は結論づけています。
xMAP® テクノロジーについて
LuminexのMAP® テクノロジーは、先進の流体工学、光学、デジタル信号処理と独自のマイクロビーズ技術を組み合わせることにより、マルチプレックスアッセイを提供します。柔軟なオープンアーキテクチャ設計を特徴とするMAP® テクノロジーは、タンパク質や核酸などさまざまなマルチプレックスアッセイを迅速でコスト効率よく、かつ正確に実施できるように構成されています。
- MAP® Cookbookで、独自のアッセイを構築する方法を学ぶ
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