扱いが難しいタンパク質をLuminex xMAP® マイクロビーズにカップリングする新しい選択肢

Author: Sarina Quinlan (AnteoTech社)

LuminexのxMAP® テクノロジーを使用していると、従来のEDC-NHS法ではマイクロビーズにカップリングすることが困難なタンパク質に出会うことがあります。このような現象が起こる理由は様々ですが、共有結合に不適合なタンパク質であったり、カップリング反応が最適化されていない場合があります。

マルチプレックスマイクロビーズのためのAnteoBind™ テクノロジー

AnteoBind™ テクノロジーは、共有結合ではなく、金属キレートを用いて表面を活性化しタンパク質を穏やかにかつ強力に結合させることで、カップリングの難しさを克服しています。Activation Kit for Multiplex Microspheresは、AnteoBind テクノロジーを使いやすいキット形式にしたもので、扱いが難しいタンパク質をxMAP® プラットフォームに適用するために必要な試薬が含まれています。

AnteoBindを利用することで、多くのアプリケーションにメリットがあります。特に、ELISAの抗体をLuminexのマルチプレックスフォーマットに直接適用することができます。AnteoBindキットを使用することで、ELISA用に開発された4種類のサイトカインサンドイッチアッセイを、マルチプレックスアッセイの形でxMAPプラットフォームに直接適用することができました。

これは、ビーズベースのアッセイと互換性のある他の抗体ペアを探したり、大規模なアッセイの最適化を行うことなく実現しました。AnteoBindは両方の特長を併せ持っているので、ELISAに代表される受動的結合のハンドリング特性と、マイクロビーズに代表される共有結合の強さの両方のメリットを得ることができます。

データ:ELISA用に開発された4種類のサイトカインサンドイッチアッセイのxMAPへの適用

IL-6 and TNF Cytokine Sandwich Assays Developed for ELISA on xMAP GM-CSF and IFN-y Cytokine Sandwich Assays Developed for ELISA on xMAP

上記の結果は、標準曲線を使用してコントロールを解析する際の高い精度と正確性を示しています。この例では、期待値と結果の傾きはほぼ完全な相関関係にあり、R2は0.99を超え、傾きは1に近い値となりました。

このデータは、Activation Kit for Multiplex Microspheresを使用することで、ELISAでは難しいとされる抗体や抗原を、Luminex xMAPプラットフォームに、大規模な最適化を必要とせずに簡単に適用できることを示しています。

 

Activation Kit for Multiplex Microspheresに関する日本でのお問い合わせ先は、株式会社ベリタスです。製品に関する詳細(使用事例/研究者の声)は、こちらからご確認ください。


 

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